チョコレート・ドーナツ

チョコレートドーナツ [DVD]
ポニーキャニオン (2014-12-02)
売り上げランキング: 26,010

今日はドーナツを買って帰ろう。
嘘偽りなく「全米が泣いた」で賞を総なめのこの作品。うっちーがおすすめしていた。うっちー、お前、ホモだろ。
実話を元にしていて、ゲイの男性がダウン症の子を拾って育てるみたいな話。
いずれにせよマイノリティなんだけど、愛に満ち満ちて、愛に飢えている私が職場で見てるとずっと泣きそう。職場で見るな。でもほんと泣きそう。
主演のアラン・カミングは実際にもバイで*1表情も柔らかいし、体のラインも綺麗だし、物腰が女性らしくてこれ演技ならすごいと思っていたけど実際そうだった。
ハチャメチャに女らしいな。見習わないといけんよこれは。
ルディはショーパブみたいなところで働いててノンケの男食っちゃうんだけどこのノンケがすごくいい男なんだよなぁ。弁護士か何かをしていて、ダウン症の少年マルコを一緒に養育することをすぐ決めてくれるしすごいいい男。やっぱり愛が眩しくて泣いてしまうよ。
マルコを養育するにあたって、一緒に住むことになったけれど、2人の関係性は「いとこ同士」ということになった。不満なルディ。なんだかよくわからないけどカミングアウトしたのか?バレたのか?そしたらマルコは取られ、弁護士の仕事はクビになった。法廷でブチギレルディ。だって差別だもんな。まだLGBTに理解のない法律と周りの目ですが、法に対しての知識があったので審議を求めて上告。これ、もしパートナーがその辺の男だったら、法律の知識ないし、マルコ取られたままだったのかなあ。
事態は法廷バトルへ。すぐ法廷バトルシーン入るあたりアメリカだな〜!って感じ。他の国だったらこういうシーンはカットされ、パートナーとの口喧嘩シーンや、歌がうまいルディのミュージカルシーンでお茶を濁されるだろうなと思った。弁護側はポール。強い。検察側は、高圧的でひどいセクハラやモラハラを平気でしてきて、ゲイをばかにしたり、子供の前でもセックスするのかよとか聞いてきて、見ているこっちも腹が立ってくるレベルだ。平成30年の価値観からみると本当にひどいと思う。しかも敗訴した。
しかも、しかも
なにこれバットエンドじゃん!!!!!
ダメじゃん
なんでこれ評価高いの?
確かにダンサーインザダークほど鬱エンドではなく、ただただ泣けて終わりだけど、これはなに結局LGBTや障害者といったマイノリティはずっと辛い思いするだけっていう社会批判なのかな。マルコの好きなハッピーエンドにしてあげて欲しかったけど現実って無慈悲だからなってこと?映画だから大円団でいいんだけどな。他の方の感想とか見てみたけど、最後が衝撃なので腑に落ちてない方もいた。
この映画が公開されてから6年くらい経ってるけど、もうだいぶ偏見減ってきてるからさ。でも本当のお母さんがいくら薬中でアル中でも、今まで14年養育してきた実績と母親っていう血の強みで親権を強奪するのは難しかったかもね。ゲイとか抜きに。

*1:現在はゲイ寄りなんだろうなぁ。