太陽と月に背いて

太陽と月に背いて [DVD]
紀伊國屋書店 (2007-01-27)
売り上げランキング: 52,151
ずっと見たかったんです。
全盛期の超絶怒涛の美少年レオ様がゲイを演じるってやば・・・。
レオは天才詩人という設定だが映画を見ていくうちに感性がメスだから当時としては新しい視線で哲学などを捉えられたり、ポエミーなことを言えるんじゃないのかなぁと思いました。
最初夫人を紹介されたがニックネーム的なあれか日本の古典にあるように女性名は〜夫人の娘みたいな〜母みたいな名付け方するからそういう感じかなと思ったらほんとに嫁で!ビックリした。なぜなら嫁は異常に若く18歳。共通の趣味はなく価値観や知的さもないが子供生まれるしっていうので付き合ってるだけだった。あと彼女の父は資産家なのでパトロン的な。山本美月に似てて可愛いんだけど、そこに現れるのが全世界で一番の美少年を煮詰めて作ったドチャクソイケメン全盛期美少年ハンサムレオ様が現れる。レオ様は悪魔的誘惑をしてくる男で、お酒いっぱい飲んで文化人の集いでおしっこまいたり(?)クレイジーだけどヴェルレーヌにとって新鮮で刺激的な毎日を教えてくれるんですね。彼と過ごすうちにどんどん魅力にはまっていくヴェルレーヌ。「ねえ、取引があるんだ」と悪魔の囁き的"告白"をして、この作品一エロいキスをする。これめちゃえろい!BL作家の人全員見ようね!!で、そのころフランスの山本美月が出産してかわいいあかさんが。アル中丸出しヴェルレーヌ絡み方もひどい。嫁さんもヤバさは感じたはずだ。レオ様とは完全に蜜月でヤっちゃってるんだが、同時にヤバさを増すヴェルレーヌ、次に嫁に会いに行った時事件をおこす。アル中が増しゆりかごに十字架が掲げてあるのをみると、赤ちゃんのはいったゆりかごをガシャーンして光の輪をかけてやるなどとほざき山本美月の髪に火をつけたのだ。これにはレオも嗜めるが、肉体を愛してるから相手に忠実なんだ〜とかクソ男理論を述べるので、重い恋愛観のレオは非難をして、なんやかんやあってレオがタチになってて驚いて、その朝レオが天誅ひらめき、太陽を手に入れなきゃ!という。は?と思ったらとにかく行かなきゃというがヴェルレーヌには嫁もいるしで煮え切らない。じゃあいいよ君は来なくてとすねるレオ。その後レオとたのしいたのちい日々を過ごし、この時の無邪気演技はギルバートグレイブを彷彿とさせ最高である。私も全盛期レオと戯れたい。レオが寝ている隙を狙ってこっそり愛の巣を抜けるルーピン先生*1狸寝入りだったレオは後をつける。家に帰ると嫁が全裸で寝ていてとても美しかった。迷わず抱くヴェルレーヌ。この時ヘア丸出しでビックリしたんだよね。あのフィフティシェイドのモザイクみたいな爆笑ではなく丸出しだった。役者のみんなすごいな〜〜。序盤にレオも全裸になるんだけど私は淑女なのでコマ送りなどしていません。調べたらやっぱゲイの人に目をつけられw画像出てたわ。18歳の嫁は巨乳だしかわいいしでそら肉体好きになるわと思いました。尾行していたレオはSHITで激怒、裏声が女の子みたい。でていくレオに優柔不断なヴェルレーヌははたして…?
この前後のシーンでのヴェルレーヌの顔めっちゃ腹立つわ。私ならこの人の嫁絶対やりたくない。そもそも詩人なんて夢追い人バンドマンと一緒で地雷なんだよ
レオが創作にいきづまりあーー!ってなったりもやもやした毎日を過ごすことに共感したが、そもそもレオがメンヘラみあるというか愛してるとかよく言えたものだとか心を見透かされることが怖いとか厨二ワード言ったり、どっかいけばとおちょくったあげくポールがマジでキレたら行かないで〜〜というあたり女々しさが半端なくネコでなければ許せなかった。ていうかメンタル女じゃん!!ばかばか!ってポカポカ殴るのも女子。
最初に会った時割と堅実なキャラだったヴェルレーヌは天才美少年詩人レオに君の詩は愛とか簡単に言い面白くないクソだとかいわれ本当の自分を出すんだといわれ出した結果クソ野郎になって、飄々とした天才肌で愛なんか信じないというメンヘラだったレオは狂おしくポールのことを好きになってしまうという、いつしか、2人の性質が真逆になってしまうようなそういう強い結びつきの話だった。でもレオは重いけど、ポールは憐れとは思えどDVだし幸せになれない恋愛だったな。
ラスト10分は蛇足
タイタニック見る所やブラッドダイヤモンドを思わせるセリフ、キャッチミーなんとかというセリフ、レヴェナンドっぽい森などその後を予言するかのようなシーンが出てきて私が勝手に面白い。
これタイトルが秀逸で原題だと皆既日食なんだけど2人の関係性が太陽であり月でもあり近づいたり離れたりという意味や太陽を探しているレオなどそういう意味も感じつつ、2人の職業である詩的なタイトルと男色で日の元ではおおっぴらにできない禁断の愛なども意味してる近年稀に見る素敵な邦題だと思った。素敵。

*1:ハリポタでハリーの親世代ルーピン先生を演じていた役者です