キッズ・リターン

キッズ・リターン [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2013-09-25)
売り上げランキング: 9,051
北野ブルーとやらを見たいと思いまして。
たけし映画は淡々と進む日常をきりとるのがうまいのかしら。まだ新人のころの安藤政信がういういしい。そしてイケメンw
キッズリターンも成長や出会いと別れを描いていて、胸がすっぱくなる。男子の友情だとまだ終わっちゃいねぇよってなれるのかもしれんが女子はそうもいかないんだよ…。女だから毎回俺たちもう終わっちゃったのかな?って思うわけさ。たしかに男はいうこと聞くし金も払ってくれるけど友達ってそう簡単にできるもんじゃねえんだぜ・・・つらみつらみ、とか思いながら見ていました。
映画のあらすじは、高校の同級生で不良?というかバカやってた2人が先輩に〆られて、その先輩がボクシングやってるらしいと聞いてより不良だった金子賢が「おれも習って〆かえしてやらあ!」って思い立ち、ボクシングを習いに行き、やる気を出すんだが、友人だった安藤政信をつれていったらそいつのほうが筋がいいと見込まれて、安藤政信はそのまま育て上げられジムの代表として試合にまで出るように…。金子賢は面白くなくなり、やめて非行にはしりついにはやくざになっていく。あんなにニコイチで仲良かった2人だが別々の道を歩むことになる…、という青春物語である。わたしがキッズリターンを見たくなった理由のひとつに脚本家のクドカンが「俺たちもう終わっちゃったのかな…」「ばかやろう、まだ始まってもいねーよ」っていうシーンがあってそこが大好きだって言っていたんです。で、そういうのを作りたくてGOとかIWGPとか木更津とかを作ったっていってて、なるほどそれは見なくちゃ!と思ったわけ。件のシーンは最後のほうに挿入されているんだが、それはそれは印象的に演出されるのかと期待していたけど、結構淡々とせりふのひとつとしてさらっとすまされていて、だけども心にビビっとささるような感じで物語全体のしめとして効果的になされていた。「なるほどなー。これが北野映画かー。」と思った。
私ももう終っちゃったなって思うことたくさんあるけど、まだ始まってもいないのよね。人生を自分ひとりの足で歩いてないもんね。先行き不透明すぎてめちゃくちゃ怖いんですけど、こういう前を向ける作品をたくさん見て影響されて進んで生きたいと思います。