盲目的な恋と友情

盲目的な恋と友情
盲目的な恋と友情
posted with amazlet at 17.10.20
辻村 深月
新潮社
売り上げランキング: 350,341
装丁とタイトルに惹かれ拝読。あと、辻村深月だし。
面白かったです。出てくる人全員重たい恋愛とかしてるんですけど、それほどまでにのめり込んでしまうということで、タイトルと差がなくてわかりやすい。なんといっても性描写ですか、主人公の蘭花と茂美の最初に致したときの描写が非常にエロティックで、年間3冊くらいしか読みませんがw今まで読んだ本の中で一番色っぽかった。艶っぽかった。主人公にとってもっとも思い出深く一番盛り上がってる時の行為ですから、印象的に描かなければならないわけですが狙いぴったりにエロかったです。何故か泣けました。私こんなきもちい思いしてない。盲目的な激しい愛に自分とらわれる経験ないのできっと一生気持ちよくなることないんだろうなって思うと泣けました。自分の1番タイプな人と両思いになれたらそら楽しいよな。きっと焦って結婚すると思うし 美味しい思いすることなく生を終えるのかと思うと暗い気持ちになります。私だって好きな人とワンチャンしたいよ。1番最初に付き合った人も「彼氏」っていう名詞のついたアクセサリーが好きだっただけで対象物を好いてたわけじゃないから重いメール送れてもあっさり別れちゃったもんな。ほんとにカスだったし。
友情の編は大いなるネタバレでありサスペンスだから割愛。私も10年どころか20年来の親友を持ちますし彼女らのためなら金も貸せるし罪も厭わないと思うから、全員が共依存状態だと思うし、ガチの親友いる人はみんなそうなんじゃないかな〜と思ってる。関係ないけど創作としてのコンビものとか群像劇めちゃくちゃ好きで、そこに横たわるよくわからない情みたいなものが尊くて好きなんだと思う。ピンで活動するよりグループでいてほしい。