映画『マッチポイント』あらすじ考察感想レビュー

マッチポイントという映画を見ました。

映画レビューをしていきます。

「マッチポイント」 2005年イギリス

マッチポイント [Blu-ray]
マッチポイント [Blu-ray]
posted with amazlet at 19.09.20
角川映画 (2011-03-18)
売り上げランキング: 55,379
 
監督はウディ・アレンです。
この作品はアカデミー脚本賞ゴールデングローブ賞にノミネートされています。

 あらすじ

野心家の元プロテニス・プレイヤーのクリスは大金持ちの息子トムと親しくなり、トムの妹クロエと付き合うようになる。ある日、トムの別荘に招かれたクリスは、トムの婚約者であるノラと出会い、挑発的な態度の彼女に惹かれ、ついには関係を持ってしまう。ノラを忘れられずにいるも、クリスは憧れの上流階級への道を選び、クロエと結婚するが、ある日偶然ノラと再会し、抑え切れない愛欲で、再び関係を持ち始める。 

ネタバレ感想

 いや、糞やん

作品見てください。僕らのヒーロースカヨハ出てるしなんの気なしに見ていた。なんならウディ・アレンアメリカ国外初の映画で賞もとってるし*1かなり期待してみたら・・・えっ・・・

これウディ・アレン監督作じゃなかったら酷評だったと思う。ただ、ウディアレンなので何かとても意味があるんじゃないかと深読みし考察する輩が出てくるので評価が二分され、賛否両論ながら評価や評判が高まっていったと予想する。

最初はラブロマンスなんです。テニスの選手だったからテニスを通して金持ちのボンボントムと仲良くなって、スカヨハとも仲良くなってイチャイチャしてるんで、むしろクロエといつ付き合ってた?と思うくらい。愛をささやくし、その気持ちに偽りはないし、ノラに対して思いをはせまくってるのね。物語の中盤、なぜかトムは別の女と結婚して、クリスもノラじゃない女と結婚して(あれ?いつそんな話になった?)と思っている間にノラどっちの男にも捨てられるんですね・・・・・ちょっと雲行き怪しくなってきましたよね?数年後美術館でノラと偶然再会。ノラとヤりまくりの生活へ…

クリス、シンプルにクズ男なんですよ。ノラと再会した時結婚してるのに、嫁のクロエとはまともに会話もしないし基本的に話聞いてないし、ノラとも仕事さぼってまでヤろうとするしノラがさっきも何時間もやってたでしょと言ってもまだしようとする性欲魔神で呆れてくる。クリスにはあまり共感もできないしこれは男性は羨ましいのでしょうか?こんだけやりたい放題してちゃっかり生きれるのは羨ましいかもしれないが頭がよく要領よく生きてるともいえないのでこいつの通りの人生を歩もうとしても上流階級に近づこうと試みるだけで失敗しそう。それだけクリスの行動は行き当たりばっかりの、一時の欲に振り回されているし、先読みもしていないし、穴だらけである。だからもう中盤からなんやねんこいつでスカっと気持ちのよい作品ばかり見ている人にはしんどい(私がそうでした)

終盤のネタバレ行動にはさすがに驚きました。動機もあまりにもひどすぎるし頭働いてなさすぎるし犯行もガバガバ、あげく正当化するし○○ってないのも怒りというか呆れ

スカーレット・ヨハンソンがおっぱいは大きいし顔は可愛いしそらこんな女いたら手出すしかないだろ!と思うし、それは共感する。だけど後の草薙素子LUCYブラックウィドウですから、終盤、反撃して!そんなクズやっつけて!志村うしろ!みたいな気持ちになりましたwぼくたちわたしたちのブラック・ウィドウは絶対あんなやつにまけないやっつけてよって思ってました。

 

マッチポイントという題名はどこにかかっているのか問題は、0−0のことをラブと呼ぶから0何もなかった事にしたこと=LOVEと掛けているのではないかと思う。ノラのことは一応、セフレみたいになっていたけど、心ときめいて一瞬でも愛していたから。試合を決める一手、おばあちゃんの指輪…自首しなかったのが決め手ってこと?何れにせよいつも選択に迫られていて決め手を外さないクリスということを表しているのかなぁ。

ウディ・アレンぽくなかったし、監督の知名度がなければ”否”の声のほうが大きくなり駄作として埋もれていただろう。。そんな話でした。

*1:厳密には獲っていない。ノミネートのみ