ギルバート・グレイプ

ギルバート・グレイプ [DVD]
角川書店 (2012-07-20)
売り上げランキング: 4,189
これレビューしていると思ったができていないなんて。
面白かったから☆5だよ〜
ジェニーデップが!ディカプリオが!と、超豪華競演だが、まださほど大物でなかったころのお話。ジョニーデップ演じるギルバートは5人兄弟の長兄なので一家の世話をしている。一応1番上に兄がいるが、すでに独立。ママは美人だったけどパパが死んでから過食症になり家から一歩も出ない。単純に大きくなりすぎて出れないっていうのもあるが家族の面子を保つためにも出ないほうが好都合だった。とはいえ生活は苦しい。そして母をも上回る問題は末っ子のアーニー!我らがレオ様が自閉症の少年を演じます。知的障害っていわれてるけど自閉症の症状だよ。これでアカデミー賞取れなかったことからレオ様の苦難の始まりに・・・wいやでもすごいよ。本当によく観察しているというか、障害を持ってる子みたいだもん。19歳だからまだ早いってなったのかな〜いやでもでもレヴェナントよりこっちのが私的には体張ってるし魅力的。あと特筆するならBTTFのパパと3でドクの恋人になった18世紀のマダムが出てるっていうBTTF好きにもキュンとくる豪華なキャスティングでお送りしています。
いろんな人がレビューしてるけど、ギルバートの成長物語だよ。閉鎖的な田舎町で若い時間を家族の面倒で消費している鬱屈した毎日を送ってるギルバートが、ホラン千秋みたいな(いやほんと似てんのマジで)ゲスくないベッキーと出会うことで、違う世界を見たくなる、若者らしさというか自分を取り戻し、一皮向けるというお話。今現在若くて鬱屈した毎日を送っているけど少し前向きになりたい人とか、環境を変えたいと思っている人にはおすすめです。すこしうつむき加減で陰のある青年を演じるジョニデはセクシーだった。そしてやっぱりレオ様!劇中でも18歳という役だったけど、幼く見える。自閉症のアーニーは高い欄干などに登ってしまって町の迷惑常習者で、3回目にはとうとうパクられてしまう。家族総出で迎えに行くときはちょっと感動だったなぁ絆を感じたなぁ。障害があろうと息子だもんな。家族全員心配するのもえらいなぁと思ってしまった。ギルバートが女の子にうつつを抜かしたせいでアーニーが放置されて風呂が嫌いになってからみるみる汚れていくのうまいなと思った。ギルバートがぶちぎれるシーンでは哀れに思えた。アーニーが18歳の誕生日を迎えて町の人をよんでパーティーするけれど、ママにベッキーを紹介したとき、ベッキーは普通に受け入れると思ったけど、ママ側が自分自身を受け入れていなくて初めて息子がママの女心とかプライドのようなものを感じとる。そして最後のシーンへ。無理のない物語展開で好感が持てたが、ママ、および家の件で、1番上のお兄ちゃんに連絡はしたのだろうか?ということ。チョイ役でも登場しなかったな。兄ちゃんだって家族でしょうよ。一大事ふた大事じゃないか。結果、それきっかけでみんな独立したりして町から出て行くのだから。ギルバートは弟をつれてどこへいくのだろうか。いい年してビジョンが明確でないわたしにはまぶしく見えた。そりゃ理想を言えばきりがないし、ああしたいこうしたいという願望は常にあるけれど、何一つ実現しやしない。
わたしが街を出て行くには年をとりすぎてしまったようだ。